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東西南北

ニッケイ新聞 2013年2月7日

 12年にサンパウロ市のスキャンダルとなったショッピング建設疑惑で、サンパウロ州検察局は渦中のアウレーリオ・ミゲル市会議員の私有財産差し止め、財産公開、さらには市会議員職の辞任を求めた。ミゲル氏は、同問題の中心人物とされるサンパウロ市住宅許可局の元局長ウサイン・アレフ氏と共に収賄を行った等の疑惑が持たれている。アレフ氏への捜査も時間の問題か。
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 サンパウロ州検察局が5日、2011年11月にサンパウロ総合大学(USP)構内の警備のために軍警を導入した大学側の方針に反対し、本部棟に侵入後、8日間立てこもった72人を、犯罪集団形成や公共物破損などの五つの容疑で告発した。72人のうちの約50人が同校学生で、構内占拠が犯罪集団形成などで刑事告発された同校史上初の例となった。五つの罪状を合計すると最大7年の懲役刑になるという。有罪となれば、5〜15日間の受講停止との学内処分よりずっと重くなる。
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 南大河州サンタマリアのナイトクラブ火災の余波がサンパウロ市カーニバルにも及んだ。5日、サンパウロ市北部の名門エスコーラ、ローザス・デ・オウロのクワドラ(練習場)が照明や警報機の不備などの問題解決が遅れ、封鎖処分を受けた。本番直前の思わぬ事態だが、ローザス側は「影響なし」としている。ローザスはスペシャルグループで9度優勝、昨年も準優勝している。

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