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東西南北

ニッケイ新聞 2013年3月12日

 サンパウロ市の夕方の豪雨でまたも惨事が。9日午後7時50分頃、サンパウロ市南部サコマンで、豪雨で出来た激流に流された14歳の少女と彼女を助けようとした男性が亡くなった。激流に飲まれた少女の叫び声を聞いた男性は何の迷いもなく助けに向かったが、バランスを崩して少女と共に流され、駐車中に2台の車の下に潜ってしまい、水死した。男性はこの事故の直前、同様の被害にあった隣人3人を助けており、隣人は彼を「英雄」と称えた。
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 サンパウロ市でコパン・ビルやロシア領事館など計8カ所に人骨をばらまいていた謎の女性が9日逮捕された。42歳の女性は、サンパウロ市東部ヴィラ・フォルモーザの墓地から骸骨を二つ抱えて出て行こうとして捕まった。知的障害を患っている女性は「悪魔からの依頼を実践した」と語っており、これまでも宗教儀式に使う骨を盗んでいたという。女性はサンパウロ市南部の精神病院に連れられ、精神的に問題がなければ軽犯罪で起訴されるという。
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 「スポーツ界のアカデミー賞」、ラウレウス賞授賞式参加のため、五輪史上最多のメダル獲得数を誇る競泳のマイケル・フェルプスが授賞会場のあるリオ市を訪問中だ。11日午前中はロッシーニャ地区のプールを訪れ、子供たちと一時を過ごした。子供たちの「どうしてそんなに速く泳げるの」の質問には、「人のしない努力をするからだよ」と答えていた。

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