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ニッケイ新聞 2013年3月19日

 新ローマ法王の就任式は今日だが、前法王の辞意表明後、反応の大きさに戸惑っていたコラム子が新法王に親近感を抱いたのは、〃フランシスコ(1世)〃という法王名と、「仲間達は新法王を探して地の果てまで行った」と話し、選出後も他の枢機卿らと同じバスに乗ったなどの逸話が原因だ▼法王名をとったアッシジの聖フランシスコは13世紀に出来たフランシスコ会の創始者。世界中で祈られる「主よ、私をあなたの平和の道具としてください」で始まる祈りは「フランシスコの平和の祈り」として知られているだけに、初の法王フランシスコと知って驚いた▼16日の会見では、新法王にベルゴリオ枢機卿を推薦したブラジルのクラウジオ・ウメス枢機卿が、法王決定後に「貧しい人達の事を忘れないで」と耳打ちした事がこの名前を選んだ理由とも明かされた▼新法王選出以来、生誕地のアッシジには訪問客が殺到しているが、聖フランシスコを記念する修道院には鳥や鹿が近づいてきたという逸話を表す空間もある。聖フランシスコは裕福な家の生まれだが、すべてを捨て、ハンセン氏病などの病人奉仕や托鉢巡礼に邁進した人で、キリストや弟子の行動を規範とし、腰にも皮ベルトではなく縄を巻くなど、清貧を貫いた改革の士だ▼改革が必須とされるカトリック教会は「貧しい人々のための貧しい教会」でありたいと望む新法王は、米大陸初、高等教育や研究活動などの教育活動と宣教事業、社会正義事業を3本柱とするイエズス会初、フランシスコ1世と初物尽くし。アルゼンチンでは反体制派として知られるが、庶民の中に積極的に入っていく姿勢継続も望みたい。(み)

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