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モジ秋祭り=過去最高の9万人を記録=初の2週連続「来年も」=他州、国外からも来場=60台のバスが続々と

ニッケイ新聞 2013年4月24日

 県連日本祭りに次ぐ日本祭を目指し、モジ文化体育協会(幸村ペドロ会長)が13、14、20、21日と2週間にわたり、『第28回モジ秋祭り』を盛大に開催した。1週目は雨で灯篭流しが延期されるなどしたが、2週目は好天に恵まれ、タウバテ、サントスなどサンパウロ州各地をはじめ、リオやパラナなど他州やアルゼンチン、パラグアイなど他国からも訪問者があり、来場者数は過去最高の9万人を記録した。幸村会長は「今年は60台もの観光バスが来たし、外国人の客も増えてきた。モジ秋祭りの知名度が上がっている証拠」と盛況ぶりを喜んだ。

 昨年までは一週末のみの開催だったが、会場付近の渋滞がひどかったことから、初めて2週連続の開催を試みた。幸村会長は「渋滞も解消したし、来場者も増えて大成功」と語る。4日間で約2千人のボランティアが運営に携わった。
 25のレストランが出店した食事コーナーでは、各店の前に長蛇の列が出来た。「特に3店あったヤキソバは飛ぶように売れた。モジ日本人会は120人もボランティアがいたが、それでも大変だった」。2週目はいずれの店も早くに売り切れる人気ぶりだったという。
 600軒の農家が出品した農産文化展会場では、2週目までもたない野菜や花卉を取り替えるのに苦労したが、売れ行きは上々。ブラジルからの食物輸入を狙い、エジプト、イラク総領事館の領事らも視察に訪れ、果物やきのこ類、醤油など日本の調味料輸入に興味を示していたという。日本食の仕入れを希望するリオの食品業者や、地元で日本祭り開催を予定するペルナンブッコ州ペトロリーナ市からも日本人らが訪れた。
 舞台では終日、芸能や音楽ショーが繰り広げられ、NHKのど自慢チャンピオン大会で優勝したロベルト・カサノバさんや9歳の国吉メリッサちゃん(四世)も出演し、初日の「第5回ミス秋祭り」も会場を盛り上げた。
 初の2週連続開催という試みが成功裏に終わった秋祭り。幸村会長は「来年も2週連続で開催する。この調子なら、来場者は更に増えるだろう」と期待を込めた。