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春の叙勲、6人が受章=それぞれの功績を紹介=本紙に喜びの声寄せる

ニッケイ新聞 2013年4月30日

 日本政府による「2013年度春の叙勲」受章者が発表された。今年はブラジリア大使館およびサンパウロ、リオ、クリチバ各総領事館館内から、山口仁也、宮尾進、小野享右、白石一資、本間晃、本条勝正の6氏が選ばれた。

 サンパウロ人文科学研究所の顧問を務める宮尾進さん(82、長野、旭日双光章)=聖市=は、ライフワークとして日系社会の調査研究に専念してきた。研究データは日本政府の政策上の基礎資料、国立国会図書館やJICA移住資料館等の展示においても活用された。
 宮尾さんは本紙の取材に対し、「自分が生きる日系社会の実態に関心があって、調査をしてきただけのこと。章に関係なく、これからも研究を続けて行きたい」と話した。現在はデカセギ帰伯者を研究中だ。
 日系30団体を傘下に置くノロエステ連合日伯文化協会会長、白石一資さん(77、二世、旭日双光章)=アラサツーバ市=は「若い時皆にお世話になった恩返しと思いやってきた。僕みたいな未熟者が栄誉に輝くのは身に余る光栄」と喜びを語った。今年で任期10年目、来年の退任を考え後継者を育成中だ。
 日本移民百周年では、記念協会副会長として聖市本部との連携に務め同地方における各記念行事を成功裏に導いた。この時「日本移民がブラジル社会からとても褒められた」ことが、10年間で最も心に残っているという。「日本という立派な国が控えているからこそ、ブラジル国民に温かく受け入れられ、仕事させて頂いた」と伯社会への感謝を述べた。
 小野享右さん(80、岡山、帰化人、こうすけ)=南麻州ドウラードス市=は、ドウラードス日伯文化体育協会で副会長と会長を通算22年、現在は顧問として後進の指導にあたる。マット・グロッソ州文化連合会現会長として、デカセギで空洞化した日系団体の復興にも力を入れる。
 雑貨商を営みながら農業にも従事。野球、日本語学校の行事からカラオケまで、コロニアのイベントがあれば駆けつける自称〃何でも手伝う便利屋〃。
 「僕みたいな無学者がこんな立派な章を頂けたのは皆さんの力のお蔭。連合会が頂いた章だと思う」と話した。
 本間晃さん(73、二世、旭日中綬章)=リオ市=は、1967年フルミネンセ連邦大獣医学科を卒業後、保健省国立研究所オズワルド・クルス財団に入団。以来、2009年まで同団傘下の免疫技術機関(ビオマンギニョス)で顧問や会長など重役を歴任した。日本の医療機関と協定を結び、はしかやポリオワクチン生産事業をスタートさせたほか、保健省による国家事業の調整役も担った。
 山口仁也さん(72)は在ブラジル日本国大使館に、本条勝正さん(73、兵庫)は在クリチバ日本国総領事館に長年勤務したことで、それぞれ瑞宝双光章を受章する。

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