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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年5月16日

 シーズン間近のカンポス・ド・ジョルドンを訪れた。プラタナスの落ち葉舞う街路で、白い吐息にブラジルの冬の訪れを感じるやいなや、サンパウロの連日の暑さ。いつになっても季節感をつかめない。MHKの影響もあり感覚的にはどうも春。今月の紙面に今後を期待させるものが多かったからか▼日本の経産省が中小企業のブラジル進出を支援する「中小企業海外展開プラットフォーム事業」。すでに400社とも言われる進出ラッシュの追い風となるか。JETROもコロニアとの連携を確認、立ち上げ式での茂木敏光大臣は力強く「絵に描いた餅に終わらせない」▼同省の補助金を受け、INCORと東京医科大病院、医療機器メーカーが三つ巴となり、検診センターの構築プロジェクトも始まった。関係者の「日本の医療が持つホスピタリティを導入できれば」。いずれも105年育んできた大輪を今こそ咲かせてほしいところ▼東日本大震災後、お隣パラグアイに移住した5人のニュースもあった。放射能の恐怖に怯えて暮らすよりも—と新天地を求めた。「地域に溶け込み仕事も生活も頑張りたい」とコメントを寄せている。これからの移住生活にエールを送りたい▼足元のコロニアに目を向けると、藤間流日舞学校のファビアナ・サンチェスさんが「藤之会」初の非日系人師範となった。芳之丞校長も舌を巻くほどの才能の持ち主。「色んなダンス学校でのコネを活かしブラジルに日舞を広めたい」と意気込むファビアナさん。新しい担い手の誕生を喜びたい▼失礼ながら—人生の季節は冬でも読むだけで春うらら。そんな記事をこれからも載せていきたい。(剛)

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