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ピラール・ド・スール=母の日父の日発表会=2百人が感謝の気持ち込め

ニッケイ新聞 2013年6月1日

 ピラール・ド・スール日本語学校(阿部勇吉校長)主催による『母の日・父の日発表会』が10日夕方、同地文協会館で開かれ、父母、文協会員、卒業生ら約200人が来場した。
 生徒代表の島崎さゆりさん(13)は「いつも私においしいご飯を作ってくれたり、私が日本語学校に通うために一生懸命働いたりしてくれてありがとうございます。これからも元気に長生きしてください」と両親への感謝の気持ちをのべた。
 その後約1時間半にわたり、生徒によって合奏や合唱、劇、踊りなど9つの発表が行われ、各クラスによる発表では幼稚園児と1年生によるメッセージ発表、2年生の手品、3年生や低学年生による踊りが行われた。
 4年生以上のクラスでは劇を披露し、「マッチ売りの少女」「白雪姫」などの昔話をパロディにした劇を披露し、普段の日本語学習の成果を見せるとともに、会場を盛り上げた。
 また、20年後のピラール・ド・スールを舞台とした創作劇では舞台横に設置したスクリーンにポ語の翻訳を映し出し、「劇がよくわかってとてもよかった」と日本語がわからない保護者などに好評を得た。
 発表後は、子供たちが手作りの写真飾り掛けを持って舞台から下り、客席にいる母親達に「ありがとう」の言葉と共にプレゼントを手渡した。
 生徒による発表の終了後、母の会の高倉パトリシア会長と父兄会の豊田茂会長がお祝いのケーキカットを行い、高倉会長は「子供達の普段の学校の様子を見ることのできない私達は、毎年この日にどんなことをやるかとても楽しみ。この会を開いてくれた先生方にとても感謝します」と感謝の言葉をのべ、生徒達が用意した夕食を囲み楽しいひと時を過ごした。
 高倉けんぞ君(11)は「今年の発表会は85点。色々なことがよかったけど、一番は終わった後にお父さんとお母さんが喜んでくれたこと」と喜んだ。
 母親の金子裕子さん(二世)は「毎年上級生は上手に面白く劇をするが、今年は比較的年齢が低い子も上手で面白かった」と笑顔で話した。

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