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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年7月5日

 トラック運転手らが各地の幹線道路を封鎖して料金所を焼き討ちまでしているのは、従来の示威行動とは違う「犯罪的行為だ」と様々な政治家が指弾している。元々の学生運動的それは陰を潜め、完全に変質した組織的ストやデモが「示威行動」のふりをして横行しはじめた。しばらく荒れそうな雰囲気だ▼従来の示威行動は、学生が始め政党に偏りなく幅広い一般大衆を集めて平和的にするタイプのものだった。トラック運転手のそれは労働組合など組織的な匂いがするし、まったく別次元の〃便乗デモ〃の域に突入している▼怖いのは、幹線道路を封鎖することで物流に支障をきたし、生産活動にも悪影響がでている点だ。万が一、それが悪化してスーパーの商品が品薄になり、心配した庶民が買占めに走る騒動になったら一大事だ。各種産業に悪影響が出れば、外資に悪印象を広める▼今回の示威行動が中産階級の不満に端を発し、最初の学生たちの意図を大きく外れて爆発的に拡大したことを思えば、もしや、いずれ同様のデモが中国でも起きてもおかしくないと思い当たった▼中国でも急激に中産階級が拡大し、貧富差、地域格差が開いており、ネットの普及でエジプト、トルコ、ブラジルなどの様子も伝わっているだろう。事実、中国民衆蜂起の可能性は以前から指摘されている。ブラジルでは4月のインフレ高騰がデモの引金をひいたが、中国なら何か▼中国で暴動が起きたら反日という〃スパイス〃が利かされるだろうから、日本進出企業にも多大な影響が出る可能性があるだろうし、世界経済に与える影響も甚大だ。その時、ブラジルにはどんな影響があるのか——。(深)

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