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東西南北

ニッケイ新聞 2013年7月16日

 空軍機を頻繁に利用しているのは議長だけではない。閣僚たちも〃乱用〃している。パディーリャ保健相は今年前半だけで110回も利用しており、堂々のトップ。主に自宅のあるサンパウロへの移動に利用しているようで、「SUSに関する打ち合わせが全国であるため航空機が必要」と補佐官は説明している。以下、ピメンテル商工開発相の101回、カルドーゾ法相の91回、レベロスポーツ相の81回、テーメル副大統領の78回、アモリン国防相の68回と続く。
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 サンパウロ市南部カンポ・リンポのバス・ターミナルに陽気な名物運転手がいる。ルイ・アウヴェス・ダ・シウヴァさん(50)は数年前から、次の停留所を乗客にアナウンスするサービスを行っているが、地名だけにとどまらず、スーパーや教会までを粋なジョーク混じりに伝え、ときにはバス・サービスに関する歌まで即興で歌いはじめるという。「サンパウロ市バスの不親切なイメージを払拭したかった」という同氏には、今や「たとえ座れなくてもルイのバスなら乗る」「(渋滞のひどい)金曜日は彼のバスで癒されないと嫌だ」と言うファンまでいる。中央部のラモス・デ・アゼヴェドまで運行しているのがルイ氏のバスだ。
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 日産自動車は、かつて一世を風靡したが、1981年以来生産を止めていた小型車の「ダットサン」を新興国で再生産しようとしており、15日同社のトレバー・マン副社長が、発売先としてブラジルを有力視していると発表した。ダットサンが記憶に残っている人がかなり少なくなっているが、ブラジルでの反応はいかに?

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