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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年9月26日

 一昨日の小欄同様、またもやアマゾンの話。しかし舞台はサンパウロである。ADESCの皆さんが、トメアスーの婦人部と開いた交流昼食会にお邪魔した。腕自慢たちの持ち寄り料理を堪能しながら、さまざまな縁を感じた1時間となった▼交流のきっかけは、09年の県連「日本祭り」にさかのぼる。ADESCとCAMTAのバンカがはす向かいだったことから知己を得てトメアスーでの再会を誓った。4年後の今年6月末、約30人の訪問が叶った。上芝原初美会長があいさつで地元でのおもてなしを振り返ったが、その場で南伯旅行を知ったことから「次はサンパウロで」と今回に繋がった▼久保田セシリアさんは、日本祭りに出品するものを—とその前年、アマゾンの木の皮など16種類を持参し、熊本県水俣市で3カ月、草木染を学んだ。Tシャツや風呂敷などが好評だったという。現在10人ほどが技術を学び、トメアスー物産としてベレンでも販売中だ▼「あなたのこと知ってますよ」とセシリアさん。同年に本紙が開いた第1回移民、山田元さんの講演会を、ミスだった娘タチアーニさんと手伝ってくれたことを思い出した。つまりは09年のアマゾン80周年を機に、さまざまなことが現在に繋がっている▼この交流会もベレンから帰って2日後。後ろ髪ひかれて後にしたアマゾンが、追いかけてきたような思いだった。娘がシンデレラよろしく靴を忘れてきた。アマゾンとの縁はまだ続きそうだ。初訪問時、タンバキーに舌鼓を打つコラム子に「アマゾンの魚を旨いと思ったらまた来れるんですよ」と笑った老移民の言葉を思い出した。(剛)

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