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七夕祭り、再び共催へ?=宮城が来年は参加の意向=中沢会長「お互い歩み寄りを」

ニッケイ新聞 2013年10月12日

 【既報関連】宮城県人会(中沢宏一会長)は5日、同会館で今年主催団体としての参加を断念し、共催団体のリベルダーデ文化福祉協会(ACAL)の単独開催となっていた『サンパウロ七夕祭り』に関する臨時総会を開き、会員約20人が出席する中、今後の開催のあり方が検討された。理事会は、確執が問題視されるACALとの間に抱える問題についても言及した上で、来年度以降の共同開催体制意の復活を目指してACAL関係者との交渉を進めていく意向を示し、賛成多数でこれが可決された。

 今年度の七夕祭りに参加しなかった経緯を会員に向けて報告する初めての公式な場となった。報告を担当した鈴木運蔵副会長は「未解決になっていた過去の共同経費の精算方法など、両団体における諸問題について、県人会側の回答が遅れたことを理由に、理不尽なやり方で独自開催を宣言したから」と説明した。
 また、共同での開催の再開に向け、ACAL側に主張・提案する内容として、以下の事項が明確化された。
◎=ACALによって2002年に申請が行われ、07年に正式にINPIへの登録が決まり、確執の根源となっていた「SENDAI(Y) TANABATA MATSURI」「SAO PAULO LIBERDADE SENDAI TANABATA MATSURI」の商標登録問題について、宮城県で長く続く祭りの名称の登録は、伝統文化の私有化と解釈する。日本の国益の損失につながる問題であり内々で解決すべきものではないと判断し、宮城県紙である河北新報などを通じアピールすることで、国や県に問題解決を委ねる。
◎=祭り開催における基本的事項は、ACALと県人会の幹部陣で決定する。実行委員は決定された計画を実行する機関とし、役割を分担、明確化させる。
◎=メイン会場となるガルヴォン・ブエノ街大阪橋周辺への七夕飾り・吹流しについて、損傷の原因となる周辺店舗への荷物搬入を防ぐ術は無いと判断し、同地区への吹流しなどの設置は行わない。代替案として、現行特設ステージが設置されるリベルダーデ駅前広場への飾り付けの充実を提案する。
◎=例年深夜まで時間がかかることが指摘されていた竹の搬入について、午後4時に到着できるよう市の交通局に要請する。
◎=互いに未納となっている2010年、2012年の共同経費について、すでに合意に達している2011年分と同様の方法で精算する。
◎=本年度及び次年度の計画書と予算書について、それぞれ必要書類の提出期限を設ける。
◎=他の日系団体からの参加と協力を回復させるため、定期的に計画の進行状況を字邦字紙上で伝える。
◎=次年度のテーマを「COPA2014」とする。
 中沢会長は本紙の取材に対し「ACALには歩み寄りの姿勢を見せて欲しいし、こちらも歩み寄っていきたい。両団体のこれまでを語るより、祭りを良い形で継続させていく方法を模索する方が重要」と話した。

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