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東西南北

ニッケイ新聞 2013年10月31日

 29日にサンパウロ市北部フェルナン・ジーアス街道で、軍警の17歳少年殺害に対し、トラックやバス焼き討ちなどの抗議行動が行なわれたことは30日付本紙でも報じた。30日にも北部のヅットラ街道でバスが略奪され、通行が封鎖されるなどの被害が起こったが、こちらはノーヴォ・ムンド公園で起こった軍警による別の17歳少年殺害事件に対する抗議だった。殺害した軍警によると、窃盗の疑いで逮捕した少年が32口径の銃で抵抗しようとしたための正当防衛だったという。軍警は現在、2日続きとなったこの抗議行動に州都第一コマンド(PCC)が絡んでいないか調査中であるという。
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 サンパウロ州アグアス・デ・サンペドロからギネス・ブックに認定される世界一のものが生まれた。それは「世界一大きな動物用食料袋」で、高さ3ートル、幅178センチ、深さ50センチで重さにして563・2キロあるという。これは、同市の食料袋を作っている会社が、ブラジル愛護動物製造物協会と協力で申請して認められたという。認定された物品も申請団体も注目を浴びやすい存在では決してないが、何らかの〃世界一〃効果はあるか。
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 29日夜、国家高等試験(ENEM)の人文科学、自然科学、言語、数学の全180問の解答が教育省から正式に発表された。受験生は必死に自己採点していることだろう。論文を含めた今回の結果は1月にENEMを受けた全受験者に知らされる。昨年、パルメイラスのチーム歌の歌詞を書いた解答に低得点をつけなかったなど、問題が多発した論文の採点は厳しくなるという。

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