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東西南北

ニッケイ新聞 2013年11月12日

 ジルベルト・カサビ前サンパウロ市市長は10日、同氏の市政時代の財務局の局員たちによる5億レアルの収賄スキャンダルに関し、フェルナンド・ハダジ現市長から批判を受けていることに対して不満を示した。スキャンダル解明にあたって市の「大損害と崩壊」の現実に直面したとするハダジ氏に対し、カサビ氏は「そう言うことで、自身の市長一年目の市政をごまかそうとしている」と発言。さらに「私が市長の間、サンパウロ市は大きな進歩を遂げたが、新市長になってサンパウロ市は何も変わっていないではないか」と痛烈に批判した。自身が支持したセーラ氏が市長だったら、スキャンダルの火の粉も緩和されていたか。
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 9日朝、サンパウロ州モジ・ダス・クルゼスで、63歳の男性と、実娘である5歳の少女がバスに乗ろうとしたところを銃撃されて死亡。男性の妻(28)も3発の銃弾を浴び、重体で入院中だ。一家はこの日、バスを追いかけてバス停まで走り、乗車しようとしたところで銃を持った男性に狙われた。妻が狙われたのを止めようとして夫が殺され、妻が嘆願したにも関わらず犯人は娘を撃って去った。35歳の差のある夫婦の幸せが子供もろとも奪われた悲劇だ。
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 サッカー全国選手権、パルメイラスはきょうパラー州ベレンで行われる対パイサンドゥ戦で勝利すると、そのまま2部優勝が決まる。引き分けや負けでも、2位のシャペコエンセが対パラナ戦で敗れれば優勝となる。この試合も含めて4試合残っているため、パルメイラスの優勝は時間の問題だが、ファンとしては地元サンパウロ市で優勝を見たいのが本音か。

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