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日伯の最高学府が連携確認=USPで東大フォーラム=「組織同士の協力関係を」=学術交流の強化を目指し

ニッケイ新聞 2013年11月15日

写真=学長室で協力関係を確認したローダス学長、濱田総長











 東京大学の学術研究を海外に発信し、海外の主要大学等との研究交流・学生交流の進展を目的とする「東大フォーラム2013」が、サンパウロ州立総合大学(USP)で11、12両日に開催され、東大側から約100人、USP側からは関係者ら約200人が参加した。2日にわたって約15のシンポジウムやワークショップが開かれたほか、「日伯両国の最高学府同士の連携」を掲げ、双方の学長が全般的な全学交流協定を更新、学生交流覚書に署名し、両大学、ひいては国同士の学術分野での交流強化が強調されるフォーラムとなった。

 11日午前の開会式に先立ち、学長室で東大の濱田純一総長、羽田正副学長、USPのジョアン・グランディノ・ローダス学長、アルイジオ・セグラード副学長が会談し、両大の特色を紹介し合い、意見交換を行った。東大側からは「いい学生が多いので受け入れたい」、USP側からは「日本語学科で教えられる教員を招きたい」など様々な希望が出た。
 濱田総長は本紙の取材に対し、「こういうフォーラムは研究者同士の出会いの場となり、必ず新しい研究プロジェクトが生まれる」と開催意義を説明し、異文化理解という観点からも重要だとした。
 現在、両大学間にある学生交換制度ではUSPから東大への留学生が28人いる一方、東大からUSPへの留学生は1人にとどまっている。そのため、今後は東大からの留学生を増やしたいとした上で、「現在の研究者同士の個人的なつながりから、大学同士の組織的な協力関係に発展させたい」と話した。
 セグラード副学長は、USPが国外の学生や研究者の受け入れを促進するため、国外に駐在員事務所を設置するプロジェクトを打ち出したと説明。現在ボストン、シンガポール、ロンドンの3カ所に開設する見込みだが、日本での開設の可能性についても検討の余地があると提案した。
 午前9時の開会式には同大関係者のほか福嶌教輝在聖総領事、FAPESP(聖州調査研究支援機関)のセルソ・ラフェル理事長も出席し、東大とFAPESPとの間で、今後の協力の意思を確認する覚書に調印が行われた。
 同フォーラムは2000年以降、海外の主要都市で約2年に一度開催されている。9回目の今回は同大20の研究科・研究所等が参画し、USPでの開催に先立ち7、8両日にチリのチリ大学、カトリカ大学でも開かれた。南米では初の開催。

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