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日系団体支えた事務方らに=在外公館長表彰を贈る=五十嵐、具志堅、平田3氏

ニッケイ新聞 2013年11月26日

 在聖日本国総領事館(福嶌教輝総領事)は7日、サンパウロ市モルンビー地区の総領事公邸で「平成25年度在外公館長表彰伝達・祝賀式」を行った。ブラジル日系熟年クラブ連合会会長の五十嵐司(88、東京)、サンパウロ日伯援護協会理事の具志堅茂信(72、沖縄)、ブラジル日本商工会議所事務局長の平田藤義(68、鹿児島)の3氏に、家族知人ら見守る中、福嶌総領事から表彰状が授与された。

 五十嵐氏は挨拶の中で、第2次大戦中に科学を勉強しているという理由で、徴兵延期の恩典を受ける最中に終戦した過去に触れ、「戦場でなくなった友人、日本への貢献が出来なかったこと。戦後の焼け跡が残る祖国の再建半ばで、新天地ブラジルにやってきたこと。それらの念がいつまでも心に残り、日本に奉仕したいという思いが強くあった」と明かし、「高齢者に活気のある生活を送ってほしいと思い、老人クラブに尽してきた。活気ある高齢者の生活を支援していきたい」と語った。
 援協に27年間勤続し、82年からは事務局長にも就任した具志堅氏は「当初は2、3年で辞めるつもりだった」と笑いを誘ったがが、「日系社会において社会福祉、医療活動が必要とされていると感じ始め、長く携わってきた。高齢化が進み、身寄りのない未婚者も増えている。生きがいを見つける手助けをしたい」と話した。
 商議所事務局長の平田氏は97年、ROHM(ローム電子工業)社長として撤退を経験したこともあり、「受賞の知らせを聞いて返答に困った。人生を振り返って考えても、驚きと複雑な思いがある」といった心境を吐露した。「企業撤退で多くの人間の人生を犠牲にしたが、せめてその失敗例が若い世代に役立つといい。天国と地獄を味わった経験を後世に伝える使命がある」と語った。来賓には日系5団体代表者も駆けつけ、3氏を祝福した。他公館ではあったが、在聖総領事館では珍しい。

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