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ニッケイ新聞 2013年11月28日

 マット・グロッソ州内19市を横切る国道163号線の入札が27日に行われ、オデブレヒトが政府が決めた最高値を52%下回る100キロ当たり2・638レアルという通行料金を提示して落札した。同州はブラジル一の穀倉地帯で、国道163号線は穀物農家の生命線だ▼同州内の163号線は、ブラジル農牧調査研究公社同州本部や法定アマゾンの監視機関もあるシノップ市から南マット・グロッソ州との境までの850・9キロで、同州内で収穫した穀物の70%は同国道を介して輸送される。2012/13農年には3400万トンの大豆やトウモロコシがこの道路を経て州外に運ばれたという▼この手の話を聞くと、大豆の収穫期にサントス港周辺で起きた大渋滞で近隣住民の日常生活にも支障が出た様子を思い出す。同様の渋滞はパラナグア港でも起き、その度に言われるのがインフラ整備の必要だ。ブラジルコストと呼ばれる経費には輸送費や税金も含まれ、道路や港湾、倉庫等の不備が、消費者に届く穀物価格の引き上げや国際的な競争力の低下に繋がっているのは周知の事実▼今回の入札はこの様な現状打破に不可欠なインフラ整備の一環を担うが、麻州内の国道複線化や改善工事だけでは不十分なのは明らかで、港湾や倉庫なども含む全国を俯瞰しての計画立案や管理者も必要だ。連邦政府は落札者に30年間の運営権を委譲するが、工事が実現し、効果が表れるのはいつの事か。大型工事は汚職とも結びつき易く、工事の遅れが資材費高騰による経費増を招き、工期が更に遅れる。そんな悪循環が断ち切られ、ブラジルが真の意味で活性化される事を望みたい。(み)

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