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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2014年2月25日

 21日(金)夜7時過ぎ、リニューアル後2日目のサイトへの記事掲載準備時に突然、停電が起きた。編集部にはポ語部記者も含めて4人が残っていたが、一旦戻った電気が再び落ちた時、作業を中断して帰宅する事となった▼地下鉄が止まって家に帰れない人が大勢出た09年11月10日のような広域停電ではなく、地下鉄やバスも正常に運行していた。だが、13日も昼過ぎまで停電し、それ以外の日も短時間だが日中停電など、電力供給の不安定さを感じる事が一段と増えた昨今。記事を書いている時の停電や紙面の組み立て作業中の停電は思考の流れが中断し、電力が戻ってもペースを取り戻すには時間がかかるし、新聞の発行にも支障を生じさせかねない▼猛暑と少雨の今年は、小刻みに起きる停電も重なり、電力供給への不安が高まるばかりだが、鉱山動力相は、電力供給に心配はないし電力カットもないと繰り返す。サンパウロ州の場合、カンタレイラの水位低下が続く中、アルキミン知事が、貯水池同士を繋ぐトンネルより下の所にある水も使えば水の供給制限は不要とのたもうた▼だが、エネルギー供給の大半を水力発電に頼るブラジルで貯水ダムや貯水池の水位が低下するという事が何を意味するかを考えた時、「電力や水の供給制限はない」との言葉はうつろに響く。W杯開催時はそれでなくとも少雨の時期で、試合会場や外国チームのキャンプ地では皆、水や電力の供給に不安を抱えている▼選挙年である事が、鉱動相や知事が供給制限無しと言った理由だとしたら、庶民を見限った発言だ。見栄を張る政治家達の発言の結果を、10月の選挙時に庶民達は票で評価しなければならない。(み)

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