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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2013年4月30日

 25日に聖州サンベルナルド・ド・カンポ市で女性歯科医を焼死させた強盗殺人事件の容疑者4人が、27、29日に逮まった。一人は6月に18歳になる未成年者。女医の口座に金がないと腹を立て、女医に火をつけたのはこの未成年者だという▼この話を聞いて思い出すのは、聖市ベレン地区で起きた強盗殺人事件で学生を射殺したのも3日後に18歳になる未成年だった事だ。女医殺害で火をつけたのは未成年というのは自供に基づくもので確証はないが、もし真実なら、二つの事件の犯人は18歳になる直前に殺人を犯した事になる▼2月に行われたリベルタドーレス杯のコリンチャンス対サンホセ戦でボリビアの少年が死亡した時に信号弾を使ったのも17歳。いずれの場合も、善悪や状況の判断が出来ない、感情をコントロール出来ないなどの問題を抱えた未熟な姿が浮かび上がってくる▼伯国では17歳の犯罪は少年扱いで、最高3年の社会教育プログラムの対象となるだけのため、それを悪用したり未成年者に罪を着せて責任を逃れる大人がいる可能性も高い。だが昔の日本は15歳で元服して成人扱いになった事を考えると、今の17歳はかつての日本の15歳より未熟との印象も▼25日の事件で犯罪法の適用年齢引き下げ論議が再燃しそうだが、子供の未熟さが周りの大人や社会の責任だとしたら、それ以前にやるべき事も山積みのはず。適用年齢引き下げに積極姿勢を見せるアウキミン聖州知事に対し、「95年にPSDBが州知事になってから生まれた子供が今未成年犯罪を起こしている」との批判が伯字紙に出ていた。「子は親を映す鏡」との諺の重みを感じた。(み)

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