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沖縄県人会総会=若者取り込みに本腰入れる=百周年写真集4月に刊行へ

ニッケイ新聞 2014年3月1日
総会の様子(左から3人目が島袋副会長)

総会の様子(左から3人目が島袋副会長)

ブラジル沖縄県人会・沖縄文化センター(田場ジョルジ会長)の定期総会が、23日午前10時からサンパウロ市の県人会大サロンで行われ約80人が参加した。体調不良で欠席した田場会長の代理を務めた島袋栄喜第一副会長は「今までは芸能行事に力を入れていたが、もっと若者を呼び込むスポーツやバイレを積極的に開催したい。本部に青年部を作り、企業家から体験談を聞く機会を作るなどの取り組みもしていきたい」と意気込んだ。

13年業務校報告に続いて目差(めざし)ジョン理事から会計報告があった。県人会収入は60万2709レアルで、支出は56万8905レ、12年度の残りを合わせて9万5283レが14年度に繰り越され、拍手で承認された。うち那覇のブラジル沖縄協会からの寄付金54万余円が同文化センター史料館の映像機材購入に充てられる件も説明された。同文化センターは収入35万4349レ、支出37万3102レと赤字会計だったが、12年度の残金があったので8千レ余りが繰り越された。育英基金の決算報告も行われ承認された。

午後から与儀昭雄さんが議長となり、14年行事予定が発表された。従来の13年中行事に加え、逼迫した会計を助けるためにビンゴが4月6日、バイレが11月22日、資金支援の芸能祭が7月20日、若者を取り込むための第1回沖縄空手古武道演武会が10月26日に組み込まれ、承認された。加えて各支部行事や野村流音楽協会60周年(8月3日)、カンポ・グランデ式典(8月)、ボリビア移民60周年(8月16、17日)など周年行事も続々と予定されている。

14年の県人会予算案は収入48万5283レ、支出41万レ、15年への繰越金7万5283レ、同文化センターは収入支出とも20万レで承認された。新定款による14~15年評議員(正45人、補15人)が選任された。来年の理事会は、この評議員と44支部長が指名する。

また、宮城あきらさんからは5年越しで編纂作業を進めてきた100周年記念『写真で見る沖縄県人移民の歴史』が、4月30日に刊行予定であることが報告された。県人から寄せられた2800枚の写真から厳選された1100枚が掲載され、その中には神戸港での笠戸丸など貴重な未発表写真も多く含まれていることが発表され、午後4時頃終了した。

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