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ホピ・ハリ転落死事故=2年後、ようやく初公判

ニッケイ新聞 2014年4月2日

 【既報関連】2012年2月、遊園地『ホピ・ハリ』(サンパウロ州ヴィニェド市)で人気遊具から転落死した西村ガブリエラ・ユカリさん(享年14、三世)の事故から2年。先月27日、ようやく初公判が行なわれた。
両親は、同遊園地に対して460万レの損害賠償支払いを求め、裁判所での手続きは1年以上前から行われていた。12人の被告人のうち、7人は今も遊園地で働いている。
公判では、原告側の証人として電気技師だった従業員が出廷、「管理を怠ったことが事故の原因」と証言したと検察が発表。母親のシウマラさんの出廷を求めている。担当検事のホジェリオ・サンチェス氏によれば、100人を超える証人聴取の手続きを早めるためとのこと。
次回の公判は4月14日を予定。事故当日、遊具のとなりの椅子に座っていたユカリさんのいとこが証人で出廷する。
UOLニュースサイトの取材に対し、母親のシウマラさんは、「日本で裁判の行方を見守るのが家族の意志だったが、手続きを早めるために本当に必要ならば、帰伯も検討する。日本で新たな生活をはじめ、末娘に授業を休ませるわけにもいかないので、必要性を見極めたい」と話している。