ホーム | 日系社会ニュース | W杯日本代表宿泊ホテル=新館もグランドも未完成=「5月31日までに完成する」=チーム到着まであと2週間=室外機の設置まだ半分か?

W杯日本代表宿泊ホテル=新館もグランドも未完成=「5月31日までに完成する」=チーム到着まであと2週間=室外機の設置まだ半分か?

 W杯期間中に日本代表が宿泊するサンパウロ州イトゥー市のリゾートホテル『SPA SPORT RESORT』が23日、マスコミ向けに施設を公開したが、現時点では未完成のままだった。同ホテルのガブリエル・マルヴェジ広報担当によれば「5月31日までに完成する」との見通し。「建物の中は見せられない」とのことで写真撮影は断られた。日本代表を2週間後に控え、最後の公開日だった。

 1月半ばに本紙が取材に訪れた際、同ホテルのルシアーノ・ビエイラ支配人は「すでに70%完成している。4月末には作業を完了する」と確約していた。
 今回「新館に入らせてもらえますか?」と尋ねると、同広報から「ダメです」と即答が返ってきた。新館の外見はかなり工事が進んでいるようだが、外側から見えるレストラン部分の調度品などはまったく搬入されておらず、選手が宿泊する室内にいたっては、どのようになっているのか分からない状態だ。
 同広報担当は「いまは最終仕上げの段階だ。正面玄関は最後に回されているから作っている途中だが、室内はもうできている」と断言した。しかし実際に見学することも、写真撮影もなぜか断られた。
 正面玄関のガラス部分ははめ込み作業中で、玄関入り口にはまだ赤土の山ができていた。半分ほどの客室のベランダにしか室外機が置かれておらず、空調設備の設置はまだ半分程度にもみえる。窓ガラスから脚立が見える部屋もあるので、内装も真っ最中のようだ。
 グランドの芝生の張替えもまだ終わっていないという。同広報担当は「部分的に作業が残っているだけ。選手控えベンチも、野外照明も取りつけているが、間違いなくやはり31日には全部終わる。すでにほとんど終わっている。芝生に関してはFIFAとの契約で芝刈り作業者以外は、我々もグランドに入ることはできない」という。つまり、現時点ではこちらも未了のようだ。
 31日といえばちょうどあと一週間。開幕試合が行われるサンパウロ市のイタケロン競技場同様、ちゃんと完成するのかどうか心配が残る雰囲気だ。日本代表が到着するのは2週間後の6月7日。どんなに遅くとも、それまでには完璧になっていないと問題になりそうだ。
 たとえ設備的には完成しても、日本代表の体調管理を考えれば、新築の建物特有のツンとする刺激臭なども気になるところだ。

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