ホーム | 日系社会ニュース | ■ひとマチ点描■日系人との出会いに感謝=W杯観戦に来伯 岡部はるみさん(66、山形)
斉藤広、岡部、斉藤保、蛸井さん(左から)
斉藤広、岡部、斉藤保、蛸井さん(左から)

■ひとマチ点描■日系人との出会いに感謝=W杯観戦に来伯 岡部はるみさん(66、山形)

 宮城県人会館で24日に開かれたW杯日本代表観戦会後、予選リーグ敗退の落胆も忘れ、郷土話に花を咲かせる一団が。W杯のために初来伯した岡部さんと当地の山形出身者だ。
 40年来のサッカーファンで、娘とその友人の3人で来伯。17日に到着し、クリチーバ、ナタウで日本戦とスペイン戦を観戦した。フェイスブックで初めて宮城県人会の存在を知り、同会での観戦会に参加したという。
 「天童市・人間将棋大会」「さくらんぼの最新情報」など地元の話題で盛り上がっていた岡部さんは、山形県人会副会長・斉藤保さん(67)から「昨年の県人会60周年記念式典には、県知事や民謡団が来て賑やかだった」と聞くと、意外な日伯の繋がりに感心した様子。
 「ブラジルは危険な国だとばかり思っていた。でも、空港やスタジアムでは日系人の方が案内してくれたり、応援用の手袋を下さったりして親切にして頂いた。来て良かった」と一週間の滞在を振り返った。W杯を通じ、日系社会への理解が確かに広がっていると思えた一幕だった。(石)

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