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51年前の初来伯を振り返る岡野さん
51年前の初来伯を振り返る岡野さん

カラオケ機材の市場調査に=第一興商顧問の岡野豊さん

 株式会社「第一興商」で顧問を務める岡野豊さん(75、広島)が先月26日、51年ぶりに再来伯した。1960年代に車で世界一周を成し遂げた際、ブラジルで世話になった関係者へのお礼と、同社製カラオケ機材「DAM(ダム)」の導入のための市場調査が目的だ。
 世界一周は、64年の東京五輪の国際親善という位置づけで行なわれ、5年間で36万キロを走破した。伯国へは63年8月にウルグアイから陸路で入国した。「当時から聖市やリオは大都市で、人の多さに驚いた。ジャングルの中ばかり走っていたからね」と笑いながら振り返る。
 約1カ月滞在し、東京都知事から預かった親書を聖州知事へ渡すなど、民間大使として活動したほか、故間部学さんと交流したり、故丹下キヨ子さんのナイトクラブ「真珠(パール)」に訪れたりと、当地の日系社会にも触れた。
 岡野さんは当時、コチア青年に世話になった。リオからケープタウン(南アフリカ)に入国した際、アパルトヘイト(人種隔離政策)の影響から不当な保証金を請求されて、世界一周中断かという瀬戸際に陥った。
 そのコチア青年が紹介してくれた南アの現地邦人が、「何の面識もないのに『日本人だから』というだけで不足金を出してくれて助かった。おかげで旅が続けられた」とのエピソードを語った。
 現在の当地音楽事情に関しては、「路上で売られるCDには五木ひろしの楽曲もあり、著作権もなにもないんだな」と文化的な違いに困惑した様子。今回は日本祭りにも足を運び、歌唱業界の関係者とも意見交換を行った。同氏は今月11日まで滞伯し、コロニア・ピニャールや文協桜祭りにも足を運んだ。

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