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選手の体調よりスポンサーを気にするサッカー協会の体質

 日本サッカー協会の原博実専務理事が24日、W杯総括の記者会見をし、敗退理由として《キャンプ地イトゥーから各会場への長距離移動による疲労などを、力を出し切れなかった要因に挙げた》との日本の報道を読み、「今さらか」と残念に思った▼本紙は昨年12月5日付で《近づくサッカーW杯=なぜ日本代表はイトゥーへ?》との見出しで、《日本代表が北伯で試合をする可能性すらあり、であれば聖州を拠点にする意味はない》と書いた。抽選の結果、3会場とも暑い地域で、選手の体調を最優先するなら聖州にする理由はなかった▼原専務理事はさらに《拠点選びについては「抽選前に決めるしかなかった」と気候などの環境面を重視してイトゥーに決めたと説明。結果的に試合会場へ厳しい移動を強いられ「距離が遠く、大変だったのは事実」と認めた》とあるのを読み呆れた▼本紙では1月10日から笹井宏次朗氏の寄稿《日本は調整不良で全敗する!=W杯緊急問題提起》を全5回掲載し、イトゥーの不適当さを指摘した。結果は2敗1分けで全敗予言はほぼ的中…。笹井氏は《見習うべきはドイツのやり方》とも指摘、こちらの予想も当った▼ドイツは盛んに交流会をして地元民から愛された。日本代表は地元日系団体と交流をほぼせず、厳戒態勢でそそくさと帰国したとか。余裕のなさの現れなのか▼日本サッカー協会が抽選前にイトゥーに決めていたのは、大スポンサーのキリン伯国本社がそこにあるからだろう―と地元も現地を知るマスコミの多くも思っていた。であれば、選手の体調よりスポンサーに気を遣う同協会の体質こそが、より問題にされるべきか。(深)

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