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野村市議の乾杯でめでたく開催
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【高知県人会青年部主催第3回土佐祭り】晴天の会場に3万人来場=郷土料理とショー楽しむ=県産品コーナーも人気

 高知県人会青年部(武田アウグスト部長)は23、24の両日、サンパウロ市アグア・ブランカ公園内アリーナで『第3回土佐祭り』を開催した。両日とも晴天に恵まれ、高知県の郷土料理や特設ステージで披露された47演目のショーを楽しみに約3万人が訪れた。武田部長は協力者への感謝を語り「認知度も広まってきた。次回はもっと高知らしさを出したお祭りに」と意気込んだ。


 開会式には、高知県人会片山アルナルド会長、羽藤ジョージ州議、アウレリオ野村、羽藤ジェオルジ両市議、〃移民の祖〃水野龍の息子の水野龍三郎さんらが出席した。21日から滞伯中の「高知県ブラジル販路開拓経済ミッション団」の岡林富士男さんが壇上で祝辞を述べた。
 特設ステージでは、ヨサコイソーランや和太鼓、空手や合気道のデモンストレーションに加え、ストリート・ダンス、時代劇、映画のキャラクターショーなど様々な余興が披露された。子供用の遊具が多数設置され、子供連れの来場者に好評だった。
 特設ステージ向かって左には、屋台コーナーとバンカが並び、昼時には行列ができた。同県人会は、鯛蒸し、姿寿司、カツオのたたきなど郷土食を販売した。
 日本から取り寄せた土佐茶、柚子のど飴、などの県産品も日系人を中心に好評だった。貴賓室ではミッション団が持参した柚子シロップを使って柚子カイピリーニャの試飲も行われ好評を博した。同県人会の大森順子事務局長は「郷土料理は長年出し続けてきたからブラジル人に人気がある。県産品もブラジル人に親しまれるよう長い時間をかけて宣伝していきたい」と意欲を語った。
 同祭は同県人会の活性化を目指して青年部が企画した。青年部とその友人ボランティア、あわせて70人が運営を行った。料理の手伝いをした雁田ダニエラさん(22、四世)は「沢山の人と会えるから楽しい。高知のことで知っているのは料理のことだけ。将来は県費留学に行ければ」と笑顔で話した。
 ミッション団の一員で同県国際交流化課の與名良主幹は「県人会の熱心さは、知っていたが二、三世の参加人数の多さに感動した。県費研修経験者も多く、県との交流事業が同祭の開催に繋がっていることが嬉しい」と語った。

目指すは〃地産外商〃=販路開拓ミッション来伯

 県産品の海外輸出に向けた市場調査のため、『高知県ブラジル販路開拓経済ミッション団』が21日~26日まで滞伯した。
 高知貿易協会から水谷隆司、都築一元さん、同県産業推進部地産地消・外商課から濱村佐知子さん、文化生活部国際交流課から與名良さん、同県高岡郡で農場を経営する岡林富士男さんの5人が可能性を探った。
 ジェトロ事務所やゼンダイ、丸海などを訪問。サンパウロ州食糧配給センターや日系人の経営するスーパー、ピラール・ド・スール、カンピーナスの農場を視察した。
 高知出身の森岡忠夫さん(84)が経営する農園には、ポンカン、マスカット、すももなどが700ヘクタールもの広大な敷地に栽培されている。一行は日本の農業規模との違いに驚きを隠せない様子だった。
 民間参加者公募で唯一参加した岡林さんは文旦や柚子などを生産・加工販売する「岡林農園」の経営者。既にインドネシア、オーストラリアに柚子の輸出事業をしており、真剣な表情を見せる。
 「マーケティング、経営マネジメント技術は日本と変わらない高水準。果樹の生長の早さも非常に魅力的。こちらで仕事がしたくなった」と笑顔を見せた。
 濱村さんは「ブラジルは外資系スーパーばかりだと思っていたが、実際には地元資本の大型店もある。流通戦略を考え直すことができた」と話し、都築さんは「どこに行っても物量に圧倒される。ブランド価値を活かせるような市場を探す必要がある」と語った。
 水谷さんは「現代的でお洒落な多国籍料理の店が増えていることがわかり、柚子の売れる確信を得た」と自信を見せた。
 高知県(尾﨑正直知事)は2009年から県産品を積極的に県外市場へ売り出す「地産外商」戦略を推進中。
 既にアメリカ、ヨーロッパ、アジアの各地域で柚子の輸出拡大に向けたプロモーション活動を行っている。今回のミッションの成果が、今後のブラジル進出にどう活かされるかが期待されている。

母県とのつながりに期待=ブラジル高知県人会 会長 片山アルナルド

片山アルナルド会長 開催するに当たり、各方面の多大なご協力を頂きましたこと、実行委員会である青年部と共に厚くお礼申し上げます。
 三回目となります土佐祭りも二日間のイベントとなりました。太鼓、アニメなど日本の文化を多彩に紹介しており、日本の歌手の方にも参加して頂きました。
 この祭りは、高知県人会研修生OB達が中心となり、出身県や人種を問わず友人たちと共に、協力しあって催しております。この様な試みも、次世代の県人会の継続性に繋がる一つの道だと思います。
 今回、母県よりブラジル販路開拓経済ミションご一行を迎えました。母県で生産されている色々な産品をブラジル市場で展開する可能性を探る目的です。もちろん、実現には色々な課題があると思われます。
 その様な障害を乗り越え、今後のビジネス展開のため、県人会一同も及ばずながら協力させていただき、母県との交流親善を更に深めて行く事ができればと願っております。
「もっと高知らしさ出したい」=リーダーの武田青年部長

武田アウグストさん

武田アウグストさん

 土佐祭りを企画し、同祭運営のリーダーである武田アウグストさん(40、三世)は、2003年の県費研修OBだ。土佐祭りを実現させるため広告会社での研修を望み、イベントマーケティングを学んだ。同祭期間中は弁護士業も休業し、同祭の運営に全力を尽くしている。
 「僕にとって土佐祭りは値段のつかない存在。もっと高知の事をブラジルの人に知ってもらいたい」と満面の笑みで思いを語る。企画した理由を尋ねると「単純だけど、自分の好きな物を沢山の人に知ってもらいたいという気持ちから」とルーツへの熱い思いを語った。
 伝統文化だけでなく、音楽やアニメなど新しい文化も一緒に発信することを目指す。今後はそれに加えてもっと〃高知らしさ〃を組み込みたいと意気込む。
 「県人子弟はもっと高知に行って、歴史や文化を体験してほしい。そして新しいアイデアで土佐祭りを盛り上げてほしい。もちろん高知の人も一緒だと最高」と語った。

高知県ブラジル販路開拓経済ミッション

高知貿易協会
貿易促進コーディネーター 水谷隆司

高知貿易協会
事務局次長 都築一元

高知県産業推進部地産地消・外商課チーフ(貿易振興担当) 濱村佐知子

高知県文化生活部国際交流課主幹 與名良

株式会社岡林農園代表取締役  岡林富士男

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