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東西南北

 スポーツ高等裁判所は3日、現在開催中のブラジル杯でのグレミオの参加除外処分を発表した。これは8月28日にグレミオ・アリーナで行なわれた対サントス戦で、相手キーパーのアラーニャにサポーターが黒人差別の言葉を投げかけたことによるもの。グレミオの上告はまだ可能だ。ブラジル・サッカー連盟が人種差別を理由に選手権の除外処分を行なったのははじめてだが、この処分に関しては国際サッカー連盟のブラッター会長も「全くもって正しい判断だ」として評価した。欧州でも黒人や褐色系の選手への観客の人種差別行為は問題視されている。今回の件が、国際的な問題の改善につながればいいが。
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 2日夜に降った雨の影響で、カンタレイラ水系の水位が3日、前日と同じ10・7%を記録し、101日間続いた水位の減少がようやく止まった。2日の雨はサンパウロ市内の信号機34個を故障させるほどで、久しぶりに強い雨となったが、これだけではまだ水位上昇とならなかった。水位は140日間上がっていない。だが、3日夜にもサンパウロ市およびその周辺では雨が降るなど、良い兆候は見られている。9月の降雨量は平年並みとの予想だが、果たして。
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 世界保健機関(WHO)が発表した最新のデータによると、2012年にブラジルでは1万1821人が自殺した。これは世界で8番目に多い数字で、2000年と比べて10・4%増。特に女性が17・8%増えたという。なお自殺者の最も多い国はインドで、以下、中国、米国、ロシア、日本、韓国、パキスタンと続いている。

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