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 橘谷ロシオさんは日系二世の父とイタリア系の母を持つメスチッサ。ほぼペルー日系社会の中で育ち、運動会や紅白歌合戦など伝統行事にもよく参加したという。25歳で父母の故郷山口県に研修に行った際は、「どこでそんな古い日本語を覚えたの」と驚かれたとか。「日本では日本人じゃないといわれるし、ペルーでは日本人といわれる」と言う彼女のアイデンティティは「日系人」。二人の子どもに日系文化を伝えるためにも、事業の成功は欠かせないようだ。
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 26歳ながら「La Bodega」や「El Grifo」など数々のペルーの有名料理店で経験をつんだホルヘ・ビジャロボスさん。橘谷さんによれば、その腕は「周囲からブラジル国内有数と絶賛された」ほど。セビッチェ寿司はかなり斬新だが、もう一度食べたくなる、いわばクセになる味。「日本とペルーの融合料理を作るには、日本も知らなくては」と現在、彼の訪日研修の協賛者を探し中とか。新たな〃南米日系融合料理〃の誕生に期待したい。
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 若手民謡家による『グループ民』の名付け親は、文協の芸能副委員長を務める楠本留巳さん。「語感も良いし、万人受けするような親しみの持てる名前が良いと思って」と、命名理由を話す。公演後には「若者の活躍が見られて本当に嬉しい」と感無量の表情。木多喜八郎会長も会場を訪れ、「文協の施設をどんどん活用してほしい」と後押しを約束していた。民謡業界だけでなく、ぜひコロニア全体で盛り上げて!
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 土曜日(18日)の深夜から夏時間に切り替わる。深夜0時を迎えたら、適用地域在住者は時計の針を1時間進めることをお忘れなく。就寝前にあらかじめ済ませておくのがおススメだ。日曜日の催しに足を運ぶ方はご注意を。なお、念腹忌は通常時間の午前9時(夏時間なら午前10時)から開催なので要注意。2月17日開催のカーニバルで混乱を避けるため、今回の夏時間は通常より1週間長い、同月22日までの適用となっている。

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