ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 サンパウロ市では今年2番目となる23・2ミリの雨が降った25日は同市内はじめ各地で冠水などが起きたが、この日の雨で、サンパウロ州主要6水系のうち、69・6ミリを記録したグアラピランガをはじめ4水系で水位の上昇を記録した。また、リオ・グランデを除く5水系では26日午前現在の月間降水量が100ミリを超えた。ただ、同日に22・3ミリの降水量を記録したカンタレイラ水系の水位は、9・3%から9・2%に下がった。異常乾燥が長引き、現在は土が水を吸い込む「スポンジ状態」が続いているが、この状態を解消するためにも、夏の終わりまで、雨が継続して降り続けることが大事になる。
     ◎
 25日にサンパウロ州保安局から10月の犯罪白書が発表された。それによると、10月はサンパウロ市、サンパウロ州で共に強盗殺人が昨年同月比で大きく増え、前者で41・6%、後者で20・7%増えた。特にサンパウロ市では増加した項目が目立ち、昨年10月比では強盗一般が19・7%、殺人が19・6%、自動車窃盗が0・5%増えている。この結果を受け、フェルナンド・グレラサンパウロ州保安局長は「ブラジルの刑法はとかく犯罪者に甘すぎる。もっと厳しい法が必要だ」と語った。
     ◎
 サッカーの王様ペレが24日、サンパウロ市アウベルト・アインシュタイン病院に再入院した。ペレは今月上旬に同病院に入院して腎臓結石の手術を受け、15日に退院したばかりだ。今回の入院は尿路感染によるものだという。前回の手術の影響によるものかは不明。ペレは現在、抗生物質などによる治療を受けており、健康状態は安定しているが、退院時期は未定だ。

image_print