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オーリャ!

 日本の劇作家・木村快氏が昨年出版した『共生の大地 アリアンサ』のポ語版『Alianca』が先日、本紙から刊行された。
 1924年にサンパウロ州の北西地方に創立されたアリアンサ移住地の初期の隠された歴史や開設に情熱を燃やす人々の姿が生き生きと描かれている。
 実際に読んだ二世の人に感想を聞くと、作中で紹介された、同事業の中心人物であった輪湖俊午郎氏が晩年に著し、現在行方がわからなくなっている移民事業の裏側が記されているという「移民五十年史」の原稿の行方が気になるという声が、あちこちで聞かれた。
 歴史のミステリーは人の心に火をつける――。次世代に移民の歴史を残す際も、このようなミステリーを探して織り込み、読者の探究心をくすぐる工夫をするのは実に効果的だ、と心底感心させられた。(石)

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