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 フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長は、様々な企業家を招いて、15年以降のバス料金を決めるための委員会を作る意向だ。委員会の設置は、市とバス会社の間に立って交渉を行いやすくするためだという。サンパウロ市のバス料金は13年に3・00レアルから3・20レアルに上がったが、同年6月のマニフェスタソンの影響で値上げをとりやめている。前回の値上げは2011年1月で、その後のサンパウロ市でのインフレは20・34%だから、それを単純にバス料金に反映すると3・60レアルとなるが、さて、どうなるか。バス料金値上げの発表は、今月中に行われると見られている。
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 大サンパウロ市圏サンカエターノの市立校、「アンネ・サリヴァン」が廃校の危機にあると3日付アゴラ紙が報じている。同校は、自閉症や脳性麻痺をはじめ、様々な障害を抱えた子供たちを専門的に扱う学校として知られ、同校に子供を通わせている親の中には「このような学校がサンパウロ市にないからサンカエターノに引っ越した」と語る人もいる。学校側によると、廃校の理由は、「障害児も一般の学校で受けいれるよう法が改正されたから」という。子供の立場での判断を求めたいが。
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 尿路感染で11月24日にサンパウロ市アルベルト・アインシュタインに入院した「サッカーの王」ペレが、快方に向っている。同月27日にUTI(集中治療室)に移され、その後の経過が心配されていたが、薬の交換と人工透析が功を奏し、2日にはUTIと一般病室の中間の部屋に移った。投薬は続いているが人工透析は終り平熱だ。食事も歩行も自力で行っている。

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