樹海

 新しい年が始まって約1週間。年末年始の恒例で、手帳兼日記のアジェンダに親戚や知人の住所や各種の記念日を書き写す作業を終えて仕事始めの日を迎えた▼昨年のこの時期は水の事故やマラニョン州でのバスや警察襲撃、チリやコロンビアでの地震といった報道が続いたが、今年は水やエネルギー問題などに関する報道が目に付く。休暇中は、様々な動きに人の動きや天候はその年毎に変わるものだと改めて思う一方、時が来れば芽吹き、花を咲かせる植物の恒常性やたくましさにも改めて思いを馳せた▼というのは、猫の額ほどの土地に芽生えたゴーヤにまた実がなり始めたからだ。これまでは採っておいた種を撒いていたのだが、昨年から今年生えてきた芽は熟して落ちた実からこぼれたものが水分や温度に応じて芽吹き、成長したもの▼耕したわけでもない土地に生えて来た芽は車庫の屋根まで届き、縦横に張り巡らした棚代わりの紐にツルを巻き付けながら成長している。思い思いに広がる茎は気づく度に太くなった茎にからませるが、土を起こして種や球根を植えても思うように育たないものもあるのに、条件さえ整えばかくも大きく育つ植物もあると驚嘆する▼と共に、ある程度の期間で力をつけると目覚しい勢いで伸び始める人材と、周りのお膳立てや本人の努力にも関わらず思うように育たぬ人材がある事なども考えた。かつて7歳半上の姉に「私に追いつこうなんて10年早い」「悔しかったら追いついてごらん。私は追いつかれないよう前を行く」と言われた事があるが、この年も自分自身を磨きつつ、いつまでも夢を持ち、前進しようと励む人と出会えるよう願わされている。(み)

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