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東西南北

 フェルナンド・ハダジサンパウロ市市長は7日付アゴラ紙のインタビューに答え、その席で、無賃乗車運動が9日にバス運賃が値上下されたことに対するデモを行うと宣言したことに対し、「インフレ幅ほど上がらなかったうえに、学生の無料化という画期的なこともやろうとしているのに、なぜこのような反対運動にあわなくてはならないのか理解できない」と語った。そして、そのうえで、「今こそ、ビレッテ・ウニコ定期券を使うべきだ。バスならそれでひと月に41回以上乗るのが可能なのだが」と呼びかけた。13年の値上げ中止で実質3年ぶりの値上げとなったバス料金だが、市長の思いは市民に届くか。
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 きょう8日、ペルナンブッコ州の31人の学生を対象に、国家高等試験(ENEM)の2度目のやりなおし試験が行なわれる。ENEMは昨年11月8、9日に行なわれたが、この学生たちの受験会場は電気がつかず、受験できなくなっていた。その再試験は1カ月後の12月9、10日に行われたが、今度は、その学生たちの解答用紙と作文を乗せたトラックがリオで強盗に襲われるトラブルにあった。今度はうまくいきますように。
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 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、16年に五輪を迎えるリオについて「準備はいいペースで進んでいる」とほめた。もっとも、以前は「準備が遅れている」と厳しい注文をつけていた。今年は五輪前年ということで約20項目ものチェックが行われるということだが、ほめることでやる気を出させる作戦かもしれない。

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