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東西南北

 15日、米国HBO局の政治風刺番組「ラスト・ウィーク・トゥナイト」が、ブラジルの政治危機をとりあげた。司会のジョン・オリヴァーはその中で、ペトロロンで建設会社などから支払われた賄賂の額が8億米ドルを超えることを指摘し、「賄賂を隠すための大きな銀行を作るために建設会社が必要なのかな」と皮肉った。また、ジウマ大統領が以前ペトロブラスの経営審議会議長であったことに触れ、「そんな重要な役職についていたのに調査されないのはおかしい」とも語った。さらに同番組ではパネラッソについても紹介され、それに興味を持ったオリヴァーは、自ら鍋を取り出して叩いてもみせた。
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 サンパウロ州地裁が、昨年の大統領候補のテレビ討論会の際に同性愛者差別の発言を連発し物議を醸したレヴィ・フィデリックス氏(ブラジル労働者革新党・PRTB)に対し、同性愛者擁護のための行動を行うべく、100万レアルを支払う命令を下していたことがわかった。さらに同地裁は、フィデリックス氏が差別を行った発言と同じだけの分数の政権放送を行い、そこで同性愛者擁護を30日以内に行うことも命じている。上告は可能だが、フィデリックス氏はどう動くか。
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 サンパウロ市保健局が16日、サンパウロ市で今年2人目となるデング熱による死者が出たことを発表した。それによると、犠牲になったのは南部ジャルジン・アンジェラ在住だった11歳の少年で、約2週間の入院生活の末、今月9日に亡くなった。サンパウロ市でのデング熱罹患者は2月末現在2581人で、昨年同期の約3倍だ。

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