ホーム | コラム | 樹海 | 奇跡の薬木、モリンガ

奇跡の薬木、モリンガ

モリンガの稚苗(播種後3週間、草丈26センチ、野澤弘司さん撮影)

モリンガの稚苗(播種後3週間、草丈26センチ、野澤弘司さん撮影)

 「読者の興味を引きそうだね」と編集部で話していた「医者要らず、薬屋いらずの薬木 〃銀の弾丸〃モリンガ」(1日付け本紙4面、野澤弘司さん寄稿)が予想を超える大反響を巻き起こした。先方の事情で問合せ用電話番号が使えず少々混乱を招いたが、直接編集部まで質問に来る読者まで現れた▼コラム子はモリンガの存在をこの寄稿で初めて知ったが、元は北インドの原木で、約5千年前に書かれたアーユルヴェーダの医学書にも登場する歴史ある薬木だとか。東南アジアをはじめアフリカや沖縄でも栽培され、その薬効から各地で「緑のミルク」「生命の木」「奇跡の木」など様々な別名で呼ばれている▼寄稿でも、14年間その葉を煎じて飲み続けた人が血糖値や健忘症等数々の病を完治させ、「余命わずか」から「健康体」になったとの記述があったが、血糖値抑制効果に関しては医学的にも証明済みという。必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルの種類や含有量も他の食品と比べて格段に豊か。それが体調を整え、最終的には病さえ癒してしまうのかも▼健康食品としてだけではなく、実が含む油は食用・化粧用に、その絞りかすは水の浄化装置に、根は西洋ワサビの代用品として余す所なく使えるため、ゴミゼロの循環型社会にと、普及に努める大学教授もいるそうだ。野澤さんが普及に鼻息が荒いのも頷ける▼そんな奇跡の薬草を少し分けてもらったので、しばらく飲んで見ることにした。健康状態があまりに改善するので「飲む前の写真を撮っておいた方がいい」とすら言われ、期待が膨らむ。人類5千年の知恵が見出した自然の恵み、はてさて医学を超えるかどうか。(阿)

image_print