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ブラジル人は順応性が高い?

 世界中で内戦や災害が起き、人道支援の必要が高まる中、国際赤十字の人事担当者がブラジルに優秀な人材を探しに来ているという。25日付のエスタード紙によると、「ブラジルでリクルートした人材は現地への順応性が高く、現地の人からも受け容れられやすい上、欧米の人よりもリスクが小さい」という▼国際赤十字は中立の立場を貫いている独立法人だから、国際的によいイメージを得ているブラジルの人は、どの地域でも歓迎され、欧米人より受け容れられやすいのだという。更に、ブラジルには国際赤十字が必要とする分野で高い水準の教育を行っている大学があり、優秀な人材がいる事や、ブラジル人は現地の文化や習慣に対する順応性が高く、その国や地域の文化や習慣を尊重する事、周りの人を批判せず、人間関係を容易に作り出せる事などもブラジル人を採用したい理由だという▼ブラジル人が初対面の人とも友人になる能力に長けている事は日常的にも体験するし、国際的なデータでも知られている。だが、柔軟性があり、他者の文化や習慣を容易に受け容れる姿勢は、自分の信念や主張を持たない事と繋がりかねないと考えた時、先の言葉を文字通り受け取ってよいのかとの疑問が生じた。物事を斜めに見るのが苦手なコラム子でさえ、イスラム国のような過激派組織の支配する地域は欧米人が行きたがらないために、ブラジルで人材を探す必要が生じたのではとも勘繰りたくなる。我が子を現地に送る可能性を考えたら、なおの事ためらう▼だが、先に挙げた理由が本心から出た言葉なら素晴らしい。他者や文化なども受け容れる国だから多くの移民がいるのか、移民が多いからそうなったのかは不明だが、長所はやはり長所として見るべきかと改めて思わされた。(み)

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