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子供大会表彰式の様子
子供大会表彰式の様子

外交120周年=王将戦、ジェームズ氏に栄冠=子供大会で後継者育成も

外交樹立120周年ロゴ

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 ブラジル将棋連盟(山田孝由会長)は5月9日、同会館で日伯外交関係樹立120周年記念をかねて、「第43回王将戦」「第1回子供将棋大会」を行った。両大会を同時開催で行うのは初。王将戦には43人、子供大会には34人が参加し、腕を競った。
 子供向けの将棋大会は以前から行なわれていたが、正式な大会として扱われるのは今回が初めてとなった。同連盟のジェームス・マン・デ・トレド副会長が主宰するチェス・将棋教室の生徒が中心に参加した。
 開会挨拶で山田会長は「文化の後継者を育てるのは我々の義務」と述べ、多数の参加者に対して「感謝の気持ちでいっぱい。両大会はこれからも続けなくては」と意気込みを語った。
 子供大会は、どうぶつ将棋(初心者向け簡易版将棋)、8歳以下、10歳以下、12歳以下、18歳以下の5部構成、総当たり戦で行われ、勝数の最も多い男女それぞれにトロフィーが贈られた。
 初参加ながら、12歳以下の部で優勝を果たしたシウバ・グレーミ・オリビエくん(11)は、「もともとはチェスを習っていたけど、将棋の方が複雑で面白い。また次の大会も出たい」と笑顔で語った。
 王将戦決勝では、パラナから参加した浜公四郎六段とジェームス副会長が熱戦を演じた。中盤の膠着を勢いある攻めで打ち破ったジェームス副会長が見事、優勝に輝いた。
 同副会長は、「決勝戦を浜さんと戦えて幸せだった。子供大会も実現できてうれしい。次は大学生を対象とした大会を企画して、日本文化の普及に努めたい」と意気込みを新たにしていた。
 各部優勝者は以下の通り(敬称略)。【王将戦】ジェームズ・M・トレード【四段戦】小林誠【三段戦】梶原・フラビオ・トシオ【二段戦】国成ゆうじ【子供18歳以下】ホドリゴ・マルチンス、ビビアン・カサビ【子供12歳以下】シウバ・グレーミ・オリビエラ、フトニ・セリーナ【子供10歳以下】小林ジューリョ、星野美怜【8歳以下】トーマス・大智・増田【どうぶつ将棋】レン・カウリン・ノザワ、カミーラ・ラポルク、メンシオッチ。

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