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参加した関係者ら
参加した関係者ら

エンブー=水産会合で意見交換=市場拡大に期待込め

 水産業の専門家が集う「第3回水産会合」が先月22日、サンパウロ州エンブー・ダス・アルテス市のフランシスコ・リッゾ公園で開催された。同市とブラジルピラルクー愛好会の共催で、専門家を招いた講演会を中心に、有意義な意見交換が行なわれた。
 サンパウロ州漁業インスチチュートのクボ・エジソン会長や、サンパウロ州工業連盟(FIESP)漁業委員会のイマイ・ロベルトさん、ピラルクー養殖家の末永リカルドさん、アラゴアス州水産局の丸田エジソンさんらが講演を行い、現状や今後の課題などが話し合われた。
 参加者からは「エンブー市内や近郊には釣堀がいくつかあるのに、その多くの魚はパラナ産ばかりだと初めて知った」「自前の魚を生育するために、サンパウロでも環境を整える必要がある」「まだサンパウロ州の市場は小さい。もっと拡大しなければ」といった声があった。
 エルデル・バルバーリョ水産大臣からもビデオメッセージが届けられたほか、水産用品の展示・販売やピラルクーの刺身の試食も行われた。チコ・ブリト市長は、「水産業の強化は重要課題の一つ。軌道に乗せるためには、閑散期の支援なども必要かもしれない」との考えを示した。

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