ホーム | 文芸 | 刊行 | 『光源都市』 (七)

『光源都市』 (七)

 コロニア最古の短歌会「サンパウロ短歌会」が歌集『光源都市』を発行した。月例会250回を記念した第一巻の発行より、50回ごとに発行されている。今回は第七巻で550回までの作品が収録された。
 寄稿者数は前回の発行(2011年)の32人に比べ、今回は23人と年々減少している。編集委員会の梅崎嘉明さんは「序に代えて」で「この度が最後の歌集となる、との声も聞く」としながらも、「気力を出して次回をめざして力作を発表してもらいたい」と激励を送った。
 また、「子や孫に想いを伝えたい」(「編集のあとがき」小野寺郁子)との想いから、今回からは歌にポ語訳も付けられた。
 上妻博彦「野を駆ける駝鳥の群もたえしとぞ開発という蹂躙のはて」、立花操「各国の移民集いてな成りし国おおらかな国ブラジルを愛す」、高橋暎子「平凡に生きいて朝々飲むコーヒー平安なる一日(あとひ)を願い」等力作を多数掲載。

image_print