ホーム | 日系社会ニュース | 寺山修司代表作、伯初公演=劇団万有引力が13日から
(左から)高田副理事、シーザーさん、武蔵野美術大学の小竹信節教授
(左から)高田副理事、シーザーさん、武蔵野美術大学の小竹信節教授

寺山修司代表作、伯初公演=劇団万有引力が13日から

 戦後日本の演劇界に大きな影響を与えた劇作家、寺山修司氏の代表作「奴婢訓」が、劇団「演劇実験室◎万有引力」(東京)により3都市で上演される。13日の弓場劇場を皮切りに、サントス2回、サンパウロ市ピニェイロス2回の計5回。外交120周年記念事業の一環で日本文化庁の助成。
 同作品はイギリスの作家ジョナサン・スウィフトが、18世紀初頭の階級制度を風刺的に描いた未完の作品「奴婢訓」を元に、寺山氏が戯曲化したもの。
 20年ぶり2度目の来伯公演を行なう万有引力は、主宰であった寺山の死をきっかけに天井桟敷が解散した後、演出と音楽を担当していたJ・A・シーザー(寺原孝明)さんと劇団員31人により結成された。幻想的で他に類を見ない世界観は、国内外の演劇人から注目を集めている。
 案内のため来社した万有引力の高田恵篤副理事らは、「20年前の公演は寺山さんのオリジナル作品ではなかった。前回見た人達にはぜひ、この作品も見てもらいたい」と参加を呼びかけた。公演詳細は以下の通り。
 13日午後8時半からサンパウロ州ミランドーポリス市の弓場劇場で。入場無料。
 21日午後9時、および22日午後8時からSESCサントス(Rua Conselheiro Ribas, 136, Aparecida)で。一般30レアル、学生と60歳以上15レ。
 28日午後9時、および29日午後6時から、SESCピニェイロス(Rua Paes Leme, 195)で。入場料はサントス公演と同様。
 チケット購入先はSESCチケット販売窓口、又はサイト(www.sescsp.org.br)にて。

 

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 「主人不在」をテーマにした万有引力の作品は、主人が不在の東北の洋館が舞台。召使たちが交代で主人ごっこを繰り広げる中で、人間社会における主従関係の意味を問いかける。寺山氏主宰の演劇実験室「天井桟敷」により、1978~82年まで世界31都市で119回もの上演を重ねた人気作品だ。なお、ブラジル公演についてはポ語版サイト(www.banyuinbrasil.com.br)が特設されている。チケットの売れ行きは好調で、当日券は手に入らない可能性が高いとのこと。興味のある方はお早めに。

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