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13日がインピーチメントの今後を占う決戦日?

この光景が再現されるか? パウリスタ大通り界隈全体が立錐の余地もないほど。〃100万人〃のデモ参加者で溢れた3月14日デモの様子(Foto: Robson Fernandes/Fotos Públicas)

この光景が再現されるか? パウリスタ大通り界隈全体が立錐の余地もないほど。〃100万人〃のデモ参加者で溢れた3月14日デモの様子(Foto: Robson Fernandes/Fotos Públicas)

 13日は大統領罷免審議の今後を占う重要な日だ。3月15日、4月12日、8月16日に続く大規模デモが呼びかけられているからだ▼8月までのデモの盛り上がりをうけて、9月に出された罷免審議提案書が下院議長に先週受理された。それをダメ押しする抗議行動となる▼罷免が連邦議会で承認されるには3分の2の賛成が必要であり、連立与党が過半数を占める現状からすれば不可能に近い。でもテメル副大統領に一番近いパジーリャ民間航空局長官が早々に辞表を出した意味を深読みするなら、最大野党PMDBの票は当てにならない▼不可能を可能にする最大のカギは「国民の圧力」だ。大統領支持率は10%しかないので、議会の与党比率は「国民の意思」を反映していない。デモ主要団体ヴェン・パラ・ルアは《連邦議会の罷免投票に国全体が目を光らせている。(罷免反対の)議員は次の選挙で当選できないと覚悟せよ》と訴えている▼今回も100万人規模に膨れ上がり、それが世論調査に反映され「国民の大半が罷免支持」となれば、与党政治家は震え上がり情勢は変わる▼聖州軍警が3月、最初のデモ参加者を「パウリスタ大通り界隈で100万人」と衝撃的な発表した背景には「聖州政府がPSDBの牙城」との事情もある。この数字からデモ熱が高まった。今回もパ大通りが焦点だ▼逆に今回盛り上がらないなら、その時点で罷免は難しくなる。政府としてはXマスまでに罷免審議を終わらせたかったが、すでに難しい情勢だ。せめて1月中には終了させてカーニバルの熱狂で国民の頭を白紙にもどし、地方選挙への悪影響を最小限に抑えたいところだろうが…。(深)

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