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賞状を手に記念撮影する受賞者たち
賞状を手に記念撮影する受賞者たち

サンパウロ総領事館=外務大臣表彰、57人に=それぞれが喜びかみしめ=全伯で102人が受彰

 2015(平成27)年度外務大臣表彰伝達・祝賀式が14日、聖市総領事公邸にて行われた。受賞したのは芸術やスポーツ、教育関係者から地方文協会長など、様々な立場で日伯友好親善に寄与した57人。本人や家族など150人を越える人で公邸は一杯となった。外交120周年の記念の年に栄誉を受けた受賞者に喜びの声を聞いた。

 中前隆博総領事は「今年は全伯で102名が受彰、その半数以上がサンパウロから出ていることは、日本とのつながりが深いことを示し喜ばしい」と挨拶。一人ひとり名前を読みあげ、表彰状を手渡した。聖州奥地や遠くは南麻州からも本人が駆けつけ、家族と喜びに浸った。
 伯国柔道会の重鎮で9段の篠原正夫さん(91、二世)は、聖市ビラソニアで指導を始めて今年で40年を迎えた。歴代の弟子の数は1千人をゆうに越え、何とうち13人の五輪選手、2百人の黒帯を輩出したという。
 現在は車椅子の生活を送るが、自宅兼の道場で休まず激を飛ばす。「百姓をやりながらの指導した頃は確かに苦労した。それ故に今日は言い表せない感動があります」と話した。
 城田志津子さん(79、北海道)は南麻州ドウダードス日本語モデル校校長、また南北麻州日本語教師会会長を務める。「生徒が夢追う姿を見て、自分も元気付けられてきた。受章は嬉しいですが、こんなに楽しい仕事はほかにありません」と胸を張り、現役の教育者として今後の糧にする様子だ。
 山本英穂さん(89、岡山)は、ノロエステ線プロミッソン文化日伯文化体育協会で、会長を計10年間勤めた。1歳から同地に住み、町の発展を見守ってきた。
 「何かあるかも知れないから」と字で真っ黒のスピーチ用紙を持参。自分のことよりもむしろ、会の紹介や発展を願う気持ちを記した。「会員の代表として来ましたが、やはり自分にとってもいい思い出になりそうです」と笑顔。誰よりも深々と頭を下げて賞状を受取っていた。


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 最近、日本のテレビ番組の流行テーマは「世界で頑張る日本人」だ。外務大臣表彰を受けた城田志津子さんのこれまでの人生を追ったドキュメンタリーが『世界の村で発見!こんなところに日本人(テレビ朝日)』で一昨年制作、放映された。大阪で生まれ北海道、そしてブラジル奥地に移住、「日本人の心を大切にしたい」と無給で教師を続けた人生は、多くの関心を引いたはず。

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