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■訃報■能美尾透さん

 能美尾透さん(本名=杉田賢郎)が2日、サンパウロ市イタケーラ区の老人ホームで老衰のため亡くなった。享年85。翌3日にはヴィラ・フォルモーザ墓地に埋葬された。四十九日法要は2月21日午前11時から、ジョンメンデス広場のサンゴンサーロ教会(Praca Dr. Joao Mendes, 108 – Centro – Sao Paulo)で行なわれる。
 能美尾さんは1931年に岡山県高梁市で生まれ、兵庫県の日鉄広畑船舶学校機関科を卒業、外国航路に勤務した後、57年に渡伯した。
 農業や銀行員、日伯毎日新聞記者等を勤める傍ら、60年代終わり頃からコロニア文学界に入り、「弥高文男」「杉田月船」などの筆名で小説、評論、エッセイ、短歌などの創作を初めた。パウリスタ文学賞佳作、随筆でも武本文学賞に入選する等、コロニア作家として活躍した。
 代表作には本紙で連載した上塚周平伝『荒野の人』があり、移民百周年時には本紙から出版、その後ポ語版にもなった。
 法要に関する問い合わせは、葬主の小池みさ子さん(11・3609・7734)まで。

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