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援協会費、一部5%値上げ=SMA救急は本格稼動へ

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)による12月定例役員会が17日、同会本部で開催された。援協の財務状況やサンパウロ州サンミゲル・アルカンジョの救急診療所などについて報告が行われた。
 11月の退会数者は88人、新規入会が3人で会員数は9425人。会費については役員、法人会員の5%引き上げが提案、承認された(個人会員は昨年同様100レアルのまま)。
 イナウグラソンを12月5日に行ったサンミゲル・アルカンジョ病院内の救急診療所について、当初の予算内で工事が完成したことを報告。サンパウロ州の地区保健委員会などの許可が下り、以前は対応していなかった外科手術が可能となった。1月末頃から開始される。
 菊地会長は「地域の人々に受け入れられ、運営も機動に乗っていくだろう」と展望を語った。また同診療所の完成に伴い、立ち上げのために結成されていた病院建設委員会の解散が承認された。
 会計報告では佐々木弘一理事が、「11月度は援協全体で約500万レアルの利益を出した」と説明。「日伯友好病院以外の収支は約60万レの赤字だが、友好病院の収入によって補われている。全体で見れば大きな黒字」と話し、経営状態が良好であることを強調した。
 またサントス厚生ホームは、改修工事が完成したと報告された。日本国際協力財団の神内良一理事長から、特別資金援助を受けて発足した「神内プロジェクト」の一環。これでカンポスさくら、あけぼの両ホームを含む、3施設の改修が全て完了したことになる。
 最後に監査役の交代や、ブラジル日本アマチュア歌謡連盟の協力により来年3月に『第1回イペランジアホーム支援慈善歌謡祭』を開催することが報告された。

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