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 『朝蔭』第435号が1月に発行された。「雑煮好き曾孫五世よ頼もしき」(箕輪美保子)、「シューバデオーロ庭明かりして聖樹めく」(本広為子)は黄金色の花しだれからクリスマスツリー(聖樹)を思い浮かべる年末らしい風流な作品。「帰伯して時差の疲れに大朝寝」(石川清子)、「三人の曾孫と拝む夫の墓」(谷脇佐容好)、「憎らしやキアボの双葉運ぶ蟻」(小村広江)、「麦青む昼餉はおにぎり麻州旅」(谷内恭子)、「不景気で卵捨てしと秋哀し」(松田寒山)はバストスらしい一句。「子と孫に雑煮を炊いて異人妻」(向井春治)、「移住して一人が十五にクリスマス」(小松八景)、「大掃除先づはトイレと子に伝へ」(中山真司)も日本人らしさが漂う作品。

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