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 エスタード紙は6日から、紙面とサイトで、ジウマ大統領の罷免に関する下院での賛成票、反対票の数を、それぞれ青、赤の字で表示している。ネット版では票の数が実況中継のように刻一刻と修正されている。さらに新聞版は、見開きで下院議員全員の顔を掲載し、写真を青く塗った賛成派と赤く塗った反対派の勢力図を明示、中央部分には決断していない議員を示している。7日午後4時現在の賛成派は267人で、反対派の110人の2倍以上に上っている。仮にこのままの比率が投票時まで変わらなければ、ジウマ氏は下院で罷免の判断を受けることに。今後どうなるか。毎日、目が離せない。
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 議会で自身の罷免への危機が高まる最中も、大統領選の際の選挙献金が賄賂だったなどの疑惑が浮上するジウマ大統領。7日には、選挙高等裁判所の長官がジウマール・メンデス最高裁判事になるというさらに悪いニュースが重なった。メンデス判事と言えば、ルーラ前大統領の官房長官就任を差し止めたのをはじめ、連邦政府に最も厳しい判事としておなじみだ。仮に議会での罷免を免れたとしても、同長官の下での14年大統領選違反疑惑の裁判も待機している。
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 6日のサッカーのリベルタドーレス杯。パルメイラスは19歳の若きエース、ガブリエル・ジェズスの2点ゴールも空しく、ロザリオ・セントラル(アルゼンチン)に3―3で引き分け。16強トーナメント進出に黄信号がともった。一方、コリンチャンスはサンタフェ(コロンビア)と引き分け、グループ8の首位を保った。

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