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自慢の一品を手にする鯉谷さん(左)とシモーネさん
自慢の一品を手にする鯉谷さん(左)とシモーネさん

聖市に続々と専門店が登場=完全和風「上々ラーメン」=新境地アマゾン風も

 3月中旬には聖市南部ではアマゾン風を売りにした「ラーメン・アスー」が営業を始め、日本の味覚や技術を注いだラーメン店「上々ラーメン」が4日、聖市パライゾ区に開店した。東洋街エステダンテ街にもラーメン店が新装開店するとの話が流れており、市内のラーメン業界が一気に熱気を帯びてきた。

考案者の深山さん(右)と人気のアマゾンラーメン

考案者の深山さん(右)と人気のアマゾンラーメン

 ラーメン専門店といえば「あすか」や「カズ」が代表格だが、昨年9月から牛丼の「すき屋」がラーメンを出し始めたほか、福島県人会が喜多方ラーメン、北海道協会もラーメン祭りを盛んに行っており、知名度が一気に上がってきている。
 そんな〃ラーメン戦争〃が熱気を帯びる中、純日本の味で殴りこみを掛けてきたのは本日開店の「上々―」だ。
 オーナーは日系三世の村原シモーネさん。4年前の訪日旅行で「人生初のラーメンに一目ぼれした」ことが開店のきっかけ。経営コンサルタントをする傍ら、2年前から準備を進めた。日本で専門家を募集し、東京でラーメン店「地雷源」を経営する鯉谷剛至さんが協力することに。「日本のラーメンを現地食材で」をモットーに、2カ月前から滞在し開発に注力した。
 食材探しではいきなり課題に直面。「ブラジルの豚、鶏は質に難がある」と頭を抱えた。たどり着いたのは、日系企業の管理が行き届いたサンタカタリーナ州の牧場。「旨味があって癖もない」ことが決め手に。自家製麺も独自の配合で開発し、日本で使う製麺機を持ち込んだ。
 その他の食材も、ほぼ現地で調達。醤油は東山農場、それも生産過程の途中の甘くないものを、味噌はモジの日系人が作るものを選んだ。アルジャーの日系農家からは、有機栽培のネギを仕入れる。「移住者、日系企業がなければ完成しなかった一品。『現地食材でもこれだけの味が再現できるんだぞ』って感じてほしい」。先駆者の貢献を称え、完成した一杯に自信を見せた。醤油、塩、味噌、つけめんの4種で一杯28レアルから提供する。

佐々木さんが手にするのは特製、味の濃いアサイー・アイス

佐々木さんが手にするのは特製、味の濃いアサイー・アイス

 一方、聖市南部には「アマゾンラーメン」という新境地を開拓した『ラーメン・アスー』が3月に開店した。店主はトメ・アスー移住地出身の佐々木ジェトゥーリオさん(52、二世)。それゆえアマゾン素材にこだわりが強い。宣伝をしていないにも関わらず、すでに1日約200人が来店している。
 一番人気はアマゾンラーメン(35レ)で、5人に1人は注文するという。料理人の深山ナンシーさんが考案し、トゥクピーなどアマゾン地方から取り寄せた調味料を使用。中でも独特の味を出す香草ジャンブーを入れることで、かすかに舌をピリピリと刺激する独自のスープを作り出した。客のホドリゴ・ワカバラさん(26)は「他では食べられない味だし、何よりおいしい」と満足気な表情を見せる。他に塩ラーメン(25レ)、冷やし炸醤麺(28レ)も好評だ。

 

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 聖市に登場した2店のラーメン店。上々ラーメンは住所=Rua Dr. Rafael de Barros, 262(ブリガデイロ駅又はパライーゾ駅から徒歩9分)、営業時間は夜のみ、6月からは昼も。電話番号は11・3279・5005。ラーメン・アスーは住所=Rua Guarau, 120(プラサ・ダ・アルボレ駅から徒歩2分)、火~日曜の昼、夜営業。電話番号=11・5589・9124。純和風VSアマゾン風の対決は、どちらに軍配が?!
     ◎
 大人気の「ラーメン・アスー」では、「ナス田楽ジャンブー」「カシャッサ・デ・ジャンブー」でもアマゾン素材を使用。ベレン産を使った自家製アサイー・アイス(タピオカ入り)も。聖市のどのアサイーよりも濃厚とか。開店間もないが、フェイスブック(www.facebook.com/Lamen-A%C3%A7u-798102700324649/)では、18件の評価がすべて5つ星。店主の佐々木さんによると、普段はかなり混雑するが火・水曜が比較的空いている。聖市に来た際、話題のラーメン店を食べ歩きしてみては。

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