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寄贈された龍体
寄贈された龍体

長崎県人会=龍踊りで「生きている姿」表現=コロニア芸能祭で披露=重さ100キロ、20mを20人で

 ブラジル日本文化福祉協会が25、26日に開催する伝統ある「第51回コロニア芸能祭」で、長崎県人会(川添博会長)が念願だった「龍踊り」を披露してフィナーレを飾る。2012年の同県人会創立50周年以来、4年がかりで母県から100キロもある「龍体」を運び込み、今年から青年部らが動かす練習を重ねている。龍踊り委員会の委員長も兼ねる川添博会長に話を聞いた。

 龍体は今年1月24日に長崎市と姉妹提携を結ぶサントス市に路面電車とともに到着し、2月23日にようやく聖市文協に。この龍体の到着までには長い道のりがあった。12年のブラジル長崎県人会創立50周年で、長崎の田上富久市長が龍体を寄付すると表明し、サントス市に寄贈する電車内に龍体を入れ、一緒に輸送する計画が持ち上がった。
 積み出し港まで輸送手段に問題があり、特別仕様トラックの費用が必要となり計画は難航。貞方賢彦ブラジルヤクルト経営審議会会長の尽力で、創業者・松園尚巳氏の記念財団が費用支援を申し出、電車と龍体の輸送がようやく実現した。
 ところが龍体は輸送中の破損が激しく、婦人部が総出で紙製の約300枚のうろこを修理した。龍体の腹を開けてウロコの縫い付けをしたが、布はとても厚く、太い針が何本か折れてしまった。現在は縫い付けを全て終え、棒やウロコなどの色付けをしている。
 龍踊りでは龍体の胴体の下をくぐる動作など、「龍衆」と呼ばれる踊り手同士の息のあった動きが必要になる。
 毎週日曜日、イタペセリカ在住の青年らが集まって、聖市文協の体育館で龍体を動かす練習している。全長20メートル、重さ約100キロの龍体を持ち上げ上下左右に振り、くねらせながら飛び跳ねたり、走ったりしたりするため、20人以上が力を合わせる必要がある。頭部だけで約7~8キロもあり、4人が交代する。
 川添会長は「『生きている龍の姿』を表現するためにすごいスピードで動かし、なおかつ壊さないように注意深く扱わなければならない。もぐる動作や龍体のねじれを作る際、うまくやらなければ婦人部が直してくれたウロコが取れたり、布の切れ目がぱっくり開いたりしてしまう」との苦労を語った。
 芸能祭への意気込みを聞くと、「本番まで2週間ちょっとだがやるしかない。龍踊りは長い歴史を持つ。伝統を重んじながら、これからの伯国の龍踊りの歴史を作っていきたい」と語った。長崎市の各々の町では、それぞれの特徴を持った龍踊りが見られる。伯国龍踊りの今後の発展が楽しみだ。


□関連コラム□大耳小耳

 「龍踊り」は中国で発祥した雨乞いの儀式。踊りには「玉」と「龍」が使われ、龍が太陽と月を表す玉を追いかけ、飲み込むことで雨雲を呼び、雨を降らせると言われている。日本では340年の歴史を持ち、龍体を素手で触れることは許されないとか。いつか、旧正月にリベルダーデ広場で行われる中華新年の龍と〃対決〃させてみたいもの?!

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