○3日目
イタイプー発電所見学とパラグァイ行き。
8時にホテルを出発し、8時20分にはイタイプー発電所に到着した。展示室でガイドさんからいろいろと説明を受けたが、専門用語が多く、難しくてチンプンカンプン、そのうちに猛烈な睡魔に襲われてしまった。9時からイタイプー発電所建設のビデオ上映があり、これ幸いと束の間の睡眠をむさぼることが出来た。
終了後は、イタイプーダムの外観をバスで見学した。このダムの施設の大きさが世界一である発電所だということは以前から聞き知っていたが、この工事に携わった日系技術者も大勢おられ、ブラジルの大きな誇りの一つと言っても過言ではない。今年は雨が多く、広大なダムには、水が満々と湛えてあった。
「秋晴れや世界に誇るダム施設」
イタイプー施設の見学を終了してから、パラグアイ行きの別のバスに乗り換えた。ほどなくブラジルとパラグアイに懸かっている『友情の橋』を渡るころから、車両の渋滞に巻き込まれた。特にこの橋周辺の渋滞はひどいようだ。
バスから降りてショッピングセンター内で、ガイドから「露店街を歩く時は危険なのでネックレス等の貴重品は外すように」と注意を受けた。何も盗られる物がないので、少し2人で街中を見物しようかと露店街に近づいたものの、何かしら恐ろしくなって早々にショッピングセンターに舞い戻った。
このショッピングセンターの2階には、4~5軒のレストランがあり、その1軒にブラジルと同じようなポールキロではないが食事を出す店があり、そこに入った。店の主は日系パラグアイの女性のようであった。惣菜はブラジルほど豊富ではなかったが、味付けはとても良く旨かった。乾いている喉に一杯の冷たいビールは格別であった。
食べているうちに、同じグループのメンバーが徐々に入り出した。不思議なことに、私たちが呼び水となり、この店だけが満員になってしまった。店の主は大変に喜んで、ソブレメーザをいっぱい振る舞ってくれた。
旅の知らない土地で偶然に寄った店で食べた料理が美味しく、ビールが相まって程よい心地にさせてくれた。旅は本当に心を和ませ、豊かにさせてくれる、偉大な詩人でもある。
昼食後は、所在無く夕方頃までセンター内をそぞろ歩き、カフェを飲んだ後、バスに乗り投宿した。
「三国を旅して秋の夕間暮れ」
○4日目 帰国日
フォス・ド・イグアス空港で午後3時20分に搭乗し、クリチーバで乗り換え、7時30分グアルーリョス空港に無事に到着した。私たちにとっては、2日目のマカコサファリコースと6か国ラテンアメリカショーが最高の思い出の旅となった。
これからも機会があれば2人で記念に残るような楽しい旅をしたいと思っている。 終り
「イグアスーの思い出深き秋の旅 浩二」