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ブラジル人女性が短歌集発表=啄木の世界に魅せられて

出版案内のため来社したネイデさん

出版案内のため来社したネイデさん

 詩人・石川啄木の短歌の魅せる世界に心酔し、ブラジル人女性のネイデ・ロッシャ・ポルトガルさん(67)がポ語短歌集『トレス・テンポス―三つの時間』(中田みちよ訳)を出版した。これまでに俳諧集も20冊ほど出版しているが、短歌集は今回が初めて。
 15年1月に東洋街の書店で石川啄木の歌集と
出会い、人間の素直な感情を詠った啄木の世界に魅了されたネイデさんは、短期間うちに71もの歌を生み出し、今回の短歌集を完成させた。
 「啄木像の建つ函館の大森の砂浜で、永遠の詩人と向き合うときが来るのを夢見ている」といい、「神様が私のために残してくれたもの」と啄木の歌集との出合いに運命を感じたという。
 本紙ポ語版ジョルナル・ニッパクのコラムに俳諧を投稿するほか、知的障害のある特別支援学校で短歌や俳句のワークショップをするなどして日々を過ごしているという。
 本書は約100冊発刊され、短歌や俳諧などの各団体へ寄贈されるという。問い合わせは中田さん(5084・7712)まで。

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