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東西南北

 6月30日、サンパウロ市セントロの労働者党(PT)本部の玄関が、2度にわたる暴力行為で破壊される事態が起きた。最初は未明にガラス戸が叩き割られたが、すぐ後に、破壊行為を行った商人のエミウソン・シャヴェス容疑者(38)が警察に連行された。同容疑者は釈放後の同日午後2時頃、再びPT本部に近づき、爆弾を仕掛けようとしたが見つかり、御用となった。当時、本部には約10人の人がいたが、爆弾は爆発せず、事なきを得た。同容疑者は12~14年に急進左派で知られる社会主義自由党(PSOL)に在籍していたというが、こうした行為で左派の印象を悪くしないでほしいところだ。
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 サンパウロ市保健局発表のデータによると、1月1日~6月16日にデング熱に罹患した患者は1万5239人で、前年同期の9万9750人と比べて85%減少した。また、ジカ熱を煩った人は8人だけだったという。昨年から今年にかけて、北東伯を中心に、妊婦のジカ熱感染が原因と見られる小頭症の赤ちゃん誕生のニュースが全国をかけめぐったため、デング熱やジカ熱を媒介するネッタイシマカの発生予防対策がしっかりなされたということか。小頭症騒ぎも収まると良いが。
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 6月30日のサッカー全国選手権。パルメイラスは、攻めては欧州強豪注目の19歳、ガブリエル・ジェズスが2得点を決め、守っては38歳の守護神フェルナンド・プラスが0点に抑えるという、年齢2倍の五輪コンビの活躍でフィゲイレンセを4―0で退け、首位をキープした。ジェズスはこれで得点王争い単独トップと絶好調だ。

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